「不足を疑う」ちょっとすごいかも(2)

前回の記事では「不足を疑う」で急に収入がアップしたことを書きました。これは「高額な商品がそんなにたくさん売れるはずがない」という観念を疑った結果ですが、最近は「私の投稿なんて、どうせ誰にも相手にされない」という観念を疑ってみました。するとなんと!ある新書についての投稿が中公新書の公式に拾われ、14人にいいねされていたのです。数字だけ見れば大したこともありませんが、ふだん私の投稿はほとんどいいねされないので、自分としてはかなりの成果です。


中公新書さんは早川書房さんとはちがい、それほどマメに書籍への言及を拾う印象がありません。なので今回もスルーされるだろうなぁ、と思っていたら、まさかの公式からのRPです。今まで何度か中公新書への言及はしていましたが、公式に拾われたのは今回が初めて。「不足を疑う」の効果、やっぱりすごいかも。


私にはつい自分を卑下してしまう癖があります。ここしばらくはSNSで何を書いても相手にされていなかったこともあり、自分の文章には人を惹きつける力がないのかな、なんて落ち込んでいました。別にバズらせたくてSNSをやってるわけではありませんが、まったく相手にされないのはやはり寂しいものです。でも、「どうせ相手になんてされない」をちょっと疑っただけで、この成果です。別に潜在意識を書き換えようとしたわけでも、マイナスの観念を手放そうとしたわけでもありません。本当に、ただ疑ってみただけなのです。


この「不足を疑う」は、アファメーションやイメージングなど、潜在意識系の定番メソッドよりかなり強力なようです。過去にはアファメーションはけっこう実行していて、「私は豊かだということにする」などは特に何度も唱えてみましたが、これといった効果は得られませんでした。今考えると、効果が出なかった理由はわかります。豊かだということにすると唱えても、心の中では「でも実際、豊かじゃないだろ」とその言葉を疑っていたのです。その疑いの方が本音なのだから、効果が出るはずもありません。


そもそもアファメーションは、根性が必要なメソッドのようです。『「引き寄せ」の教科書 最終編』によると、アファメーションは願いが叶うと信じられる状態になるまで続ける必要があります。自分に不足感があるなら、本当に豊かだと感じられるまで「私は豊かだ」と言い続ける必要があることになります。これはなかなか難しいでしょう。現実が変わる前に、私は心が折れてしまいました。アファメーションは万人向けのメソッドではないと思います。


ですが、「不足を疑う」は、そもそも「私は豊かではない」という前提を疑うのです。アファメーションで潜在意識を変えようとする場合、「豊かでない」をなくそうとするので、「ない」が前提になってしまい、これに立ち向かおうとするので難しくなります。でも「不足を疑う」なら、文字通り疑うだけでいいのです。アファメーションが鋼鉄の壁を必死に叩き壊そうとする営為なら、「不足を疑う」は壁そのものが幻想だと見抜くようなものです。アファメーションが剛なら、不足を疑うは柔ですね。


ちなみに、これらの結果は198さんの言う「別の領域」などなにもわかっていない状態で得られています。私には、現時点で手に入ってないものは「ない」としか感じられません。すでにある、なんて実感できないのです。もっとも、「私には別の領域がわからない」も疑ってみたら、また何か違うものが見えてくるのかもしれません。