4月も下旬にさしかかり、男鹿の菜の花ロードもそろそろ満開を過ぎるころ合いになってきました。
2024年は4月18~19日あたりが満開だったかと思いますが、先日21日は寒かったので、まだ桜が長持ちしています。
なので天気もよく、黄砂も飛んでいない今のうちに菜の花ロードを見ておくことにしました。
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菜の花ロードの入り口では、警備員さんが誘導をしています。
確か去年はいなかったと思うんですが、毎年混雑するので、交通整理が必要ということでしょう。
入り口からゆっくり車を走らせた後、少し進んでから車を止めます。
このあたりはまだ若い桜が多く、七~八分先といったところです。
奥の方では着物を着た外国人?の方が写真撮影をしていました。
桜と菜の花をバックにした着物女性の写真はSNS映えしそうです。
小さくて見えにくいですが、足元にはイヌノフグリがたくさん咲いています。
こんなに可愛らしい花なのに、あまり可愛らしくない名前を付けられているのがどこか不憫です。
咲き誇っている菜の花からは、いい香りが漂ってきます。
もう少し車を進めると、脇にさくらピットが出現します。
路肩ではなく車を止めるスペースがかなり長くとられているので、安心して駐車することができます。
ここに車を止め、桜並木の奥の方を撮影します。
空には青空が広がり、延々と続く桜と菜の花のコントラストは壮観の一言。
日本に桜の名所は数あれど、これほど見事な景観はそうそう見られるものではありません。
平日のせいか意外と観光客は少なく、車もそれほど混雑していなかったので、駐車するスペースもかなり空いていました。
この先へ進むと、右手に「日本一低い山」大型富士が見えてきます。
標高0メートルなのは、干拓地の大潟村に人工的に作った山だからです。
完成したのは1995年6月3日、高さは富士山の千分の一の3.776メートル。
麓から見上げると、山というよりも小さな古墳のようにも見えます。
すぐ登れるせいか、訪れた観光客の方たちが次々と登頂していました。
標高4メートルにも満たない低い山ですが、頂上からの眺めはなかなかのもの。
干拓地特有の水平な台地が、地平線まで続いています。
写真は撮りませんでしたが、この景色の反対側にはババヘラアイスのシンボル・パラソルが見えました。
道の駅に隣り合っている大潟村干拓博物館に行くと、大型富士の登頂証明を発行してもらえます。
大潟村干拓博物館は5月5日までは無料で入場できるので、登頂証明がほしい方は気軽に寄ってみましょう。
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大潟富士を過ぎると、道路脇には八重桜が多くなってきます。
こちらは満開になるのはまだ先です。
しばらく進むと菜の花ロードの終点が見えてくるので、橋の手前の東屋で休むことにします。
近くにはサーターアンダギーの屋台も出ていました。
この東屋に来ると、毎年必ずキジの鳴き声が聞こえます。
やはり今年も聞こえました。鳴いているのはオスでしょうか。
記事は大潟村に生息する鳥として、大潟村干拓博物館にも展示されています。
綺麗なキジのオスをじっくり見たい、という方は訪れてみるのもいいでしょう。
東屋の近くの看板に目をやると、「日本海中部地震による八郎潟干拓地の被害と復旧」について書かれていました。
看板の下部には八郎湖の移り変わりが写真で示されています。
6000年前は八郎潟は海へつながっていて、2000年前の弥生時代にようやく湖になりました。
その後、干拓がはじまる1950年代まで、ここはずっと湖だったことになります。
外に出てみると、さわやかな風が吹いていて意外と涼しい。
帰宅してから天気予報を見てみると、この日大潟村は日中20度という、ちょうどいい気温で快適でした。
昼食はローソンで買った鶏竜田揚げ弁当にします。やわらかい竜田揚げに和風のたれがよく合う、美味しいお弁当でした。
昼食をすませたあとは大潟村干拓博物館に向かいます。菜の花ロードとお弁当を堪能したあとだったので、ちょっと面倒かな……と思っていましたが、実はこの博物館、予想をはるかに上回る充実した施設でした。
押尾川親方も大潟村を訪れていました。
首都圏秋田県人連合会の集いで来秋されていたようです。
動画タイトルに「海外からの観光客も絶賛」と書かれていますが、私も東屋に行ったときに外国の方から「こんにちは~」と声をかけられました。
今はどこに行っても外国の観光客はいるものですが、去年までは菜の花ロードではあまり見かけませんでした。
でも円安傾向が続くかぎり、今後はますます海外からのお客さんも増えるでしょうね。